オールドレンズ Carl Zeiss Jena MC Flektogon 20mm F2.8 を買った
こないだ渋谷でやってた「第18回 世界の中古カメラフェア」で銘玉と名高い Carl Zeiss Jena MC Flektogon 20mm F2.8 を手に入れた。状態が良くて価格も5万円を切っていたので、ちょっと悩んだ末買ってみた。最近はヤフオクなどでも最終落札価格が5万円超えることも多いようだったので、店頭でそれなりに安く買えたのは良かったかなと思う。
1970年代に作られたらしい。僕の生まれる前の出来事。東西分断により2つに分かれたツァイス。MC Flektogon 20mm F2.8 は東のカール・ツァイス・イエナにて作られた銘玉のひとつ。ゼブラ柄の20mm F4にも惹かれたけど今回はこちらを買ってみた。
アダプタは Rayqual M42マウントレンズアダプタ を利用。マウントアダプタについてはぜんぜん詳しくないけれど、お高いやつ使えば大丈夫だろうと思って。このレンズとの調和は取れているように見える。良い。
広角はこれまで24mmまでしか使ったことなかったんだけど、20mmとなるとここまで違うのかっていうくらい全然違う。楽しい。このレンズについては前から欲しかったんだけど、うんちくを語れるほど詳しくはないので、近場で撮った写真を淡々と載せていく。レンズの歴史についてはいろんな本とかを読んで勉強中。なかなかに楽しい。
こちらが開放F2.8で撮った東京駅。あえて建築物を。ノスタルジックとまでは言わないけど、なかなかに味のある絵になった。コントラストは控えめで褪せた梅雨空模様が良い感じ。
一方、こちらが2段絞ってF5.6で。カメラの液晶モニター上で見ても違いが分かるほど。2段も絞ればカリっとシャープに。色味も変わる。
KITTE方面。開放から。
そしてF5.6。
なんだこれぜんぜん違う(笑 これは面白い。
40年近く昔の古い広角レンズということもあり、開放で撮ると相応に周辺は流れる。やはり建築物撮影には厳しいか。一方、20mmという超広角にもかかわらず歪みがほとんどないのが素晴らしい。真っ直ぐに写る。
梅雨なので庭の紫陽花をぐっと絞って一枚。線はけっこう太め(?なのかな。葉っぱの輪郭もしっかりと描いてくれている。発色も個人的に好きな色。白系の紫陽花を開放で撮るとまた全然違った印象になりそう。
MFだけどピント合わせはほとんどしてない。ちょっと離れればほぼパンフォーカスになるので。ただ、フォーカスリングがものすごくたくさん回るので、しっかりとピント合わせしたいなら手首が柔らかくないとツラそう。
古いレンズで現代都会のスナップというのも楽しそうだけど、やっぱり東京駅のような建物じゃなくて郊外に行って田舎の風景を撮ってくれば良かったかなと思った。6月は紫陽花の名所以外に良い自然の撮影場所って何があるかな。
<追記>
梅雨だと晴れ空が撮れなかったので空気が澄んだ10月に撮った写真を何枚か追加。
雲一つ無い青空を開放で。周辺光量は思ってたより落ちてない。丸みのある感じ。
2段絞るとリサイズしたデータでもはっきり分かるほどシャープになる。
太陽を撮ってみた。型番のMCが示す通りマルチコーティングが施してあるだけあって逆光に強い。これが70年代のレンズなのか。
新宿ヨドバシ帰りに都庁まで。開放だとやはりコントラストは控えめでオールドレンズらしさがあって良い。
そして絞ると劇的に画質が向上してモダンな写りになる。
この位置でてっぺんまで入るのはさすが20mm。
NSビルの大時計も一枚。直線が多い画でも歪みが極めて少ないことがわかる。
オールドレンズの良さに触れてまだほんの数ヶ月だけど、そんなにお金もかからないしオールドレンズ遊びはとても楽しい。今回は良い買い物をしました。
(ILCE-7M2 + Carl Zeiss Jena MC Flektogon 20mm F2.8)