CP+2017に行ってきた
今年もパシフィコ横浜へ。今回で4回目の参加。
金曜と日曜の2日間参加で合計8時間くらい滞在。足疲れた。僕は自分が持ってない機材のメーカーブースもなるべくたくさん見て回るようにしてる、今回もそんな感じ。
最近なにかと話題に事欠かないNikonから行こうか。7月25日で創立100周年を迎えるそうな、おめでとう。
100周年記念モデル。その他歴代の名機の展示もあったけど、そういうのをじっくり見たいなら品川のニコンミュージアムに行った方が良いだろう。
怒濤のKeyMission推しが目立った。なんだか時代を移ろいを感じる。
前情報通り新製品の発表はなかった。DLは、、かなしいなぁ。
相変わらず中井氏のセッションは大盛況。
Canonブースは相変わらず王者の風格というか、けばけばしいプロモーションも無くて佇まいに余裕がある感じだった。EOSは30周年らしい。レンズやカメラ本体の写真撮るの忘れてしまったけど、EOS Kiss X9iはなかなか良さそう、軽いのはやはり正義。9000Dは立ち位置がちょっとよくわからない。
キヤノンは東芝から東芝メディカルシステムズっていう医療機器事業を最近買ったし、成熟しているレンズ交換式カメラ事業の業績が落ち込んでも他で補う体力がある。そしてKiss X9iや9000Dといったエントリーモデルの強化は裾野を新たに広げる戦略なんだと思うけど、昨今のデジタルカメラ業界でこういう戦略を採ってくるのは他社にとっては怖いというか無慈悲な感じがしてくる。
次のブースはTAMRON。39年ぶりにコーポレートロゴが新しくなったそうだけど前のロゴを全く思い出せない。
SPシリーズの新製品、待望の70-200mm F/2.8。TAMRON製ズームなので信頼性もあり、これが17万円台というのだからコスパが良い。SPシリーズの鏡筒デザインは全体的にモダンな感じで好印象、というかこれまでのデザインがダサかったから相対的にとても良く見える。
でも6Dと調和が取れているとはなんとも言いがたいような、5D4あたりに付けた方がバランスが取れて良いんじゃないかな。
優れた製品をこつこつと世に出し続けているSIGMAブースへ。
今年も新レンズに注目が集まる。新製品を4本展示してたけど、今回は24-70mm F2.8 DG OS HSM | Artを触ってきた。
MC-11の登場によってSONY Eマウントユーザーも取り込むことができるのは大きい。24-70mm F2.8は価格次第では買おうかと考えている。大きさ・重さ(同スペックの他社製品の平均重量よりは重くなるとは言っていたけど現時点では正確な数字は未定)はなんとか許容範囲に収まりそう。思ったより太くてずんぐりしているのでスマートとは言いがたいけど、その分画質には期待できそうだ。
いつもの
Voigtländerは個人的に最近強く興味のあるメーカー。まだひとつも製品持ってないんだけど。NOKTON 40mm F1.2 Aspherical、 このサイズでF1.2を実現するとは驚きだ。α7とも調和が取れていて良い。
Carl Zeiss / Cosinaブースはいつもと同じ変わらない佇まい。
ExoLens、去年はガラスケースの中での参考展示だったけど今年はハンズオン対応。
VR One Plus、ここ数ヶ月ほどいろんなVRゴーグルを試してたけど、低品質のレンズだとピント面が存在しないんじゃないかってくらい緩い。ZEISS製レンズの高い信頼性は購入の大きな動機付けになる。
Milvus 15mm F2.8、みんな大好きDistagon。Batisシリーズもそうだけど、最初は微妙に思ってたこういう鏡筒デザインも見慣れてきてカッコ良く見えるようになった。恐るべしZEISSブランド。
Loxia 2.4/85、コンパクトでスリムな鏡筒、やはりこういうシュッとしたデザインの方が個人的には好みだ。
オールドレンズ以外のMFレンズは一つも持ってないので試してて楽しかった。
カメラ用品、アクセサリーブースも賑わってた。
三脚はSLIKのものしか今は持ってないけど、Velbonの最新モデルも試したいところ。
ボディビルダー、こんなんずるいわ。
この人いっつもSIRUIのお姉さんやってるな。
SIRUIが防湿庫も作ってるなんて、、知らなかったのが割とショックだ。防湿庫ってスペースが空いてる限りどんどんレンズが増えていく不思議な箱。
Manfrottoのミニ三脚はテーブルフォトを撮るときに重宝してる。安いのに全然壊れないのは助かるね。
レンズフィルターはいろんな会社からどんどん新製品が出てきてあんまり付いていけてない。ここ1,2年はケンコーのでもマルミのでもなんでもいいやと思って適当に買ってる。個人的には強度より防汚と帯電防止をがんばって欲しい。
カメラ用のSDカードはSanDiskのものをずっと使ってるけど、ドライブレコーダー用にはTranscendのHigh Enduranceモデルをここ1,2年は贔屓にしてる。抜群の耐久性と信頼性があるしコスパも悪くない。
ETSUMIは女性向けのカメラバッグもたくさん扱ってる印象があるけど今年もたくさんバッグ展示してたな。プロ向けのごついバッグよりもカジュアルに使えるバッグに人気が集まっているようだった。カメラのライトユーザーが増えるのは良い傾向だと思う。
メーカーブースへの人の入りを見てもカメラユーザーかただのガジェットオタクなのか判断が付かないけど、用品ブースに人がたくさん入っているのを見るとカメラ業界の今後にも安心できるというものだ。
マウスコンピューターのブースではNVIDIAがセミナーしてた、QUADROの紹介とか。DAIVの展示PCに刺さっていたのはM2000、サイズも小さく補助電源もいらないから小さなPCを組むときには取り回ししやすそうだ。
OLYMPUSブースは今年も盛況で、女性客比率はやはり高めな印象だった。最近は小さくて軽くてなるべく高画質なカメラに注目しているのでマイクロフォーサーズ規格には引き続き強く期待したい。
新製品ではないけれど、OM-D E-M10 Mark IIは操作しやすいしとても軽いのでついたくさん遊んでしまった。
OM-D E-M1 Mark IIが持つ秒間18コマの連写性能には驚愕、音も静かなのが嬉しい。class4の貧弱なSDカードを挿して試し撮りしてみたけど割とサクサク軽快に保存してくれてたので内部データ処理も優秀なんだろう。SI○MAさんも見習ってね。
かっこいいライブパフォーマンスも。これ、ボールめっちゃ回ってるんだけど、1/1000秒で撮れば止まるということを学んだ。
今年もマイクロフォーサーズのペーパークリップをもらった。去年のスタンプラリーはスマホでQRコード読み取っていく方式だったけど、今年はスタンプぽんぽん押して歩いた。スマホ持ってない人に配慮したんだろうか。QRコードのスタンプなんて黒潰れしたら読めないんだから素直にコーポレートロゴのスタンプにした方が収集欲を煽れただろうな。
いつもの売店で、ウマくもマズくもないフランクフルトを食べて、シャバシャバのただ薄いだけのコーヒーを飲むのがけっこう好き。CP+に来たなって感じがする。
今年はVixenも見に行った。数年前にミニポルタを買ってちょっと遊んだけど、まだ本格的には天体を観たことがない。良い機会があれば挑戦したいけど、優先順位はまだ低め。
今年のカメラ博物館はステレオカメラ推しのようだ。
CASIOブースは怒濤のセルフィ推し。ブース内は意識高そうな女性グループがたくさんいて楽しくおしゃべりしてた。
カシオブースの様子はTwitterの cp_casio ハッシュタグを見ればよくわかるだろう。
ミニ三脚を持ち歩く女性が増えているらしいけど本当かよ。ウソやろ? EX-FR100Lは使いこなすの難しそうな印象があるけど女性はきっとすぐ慣れるんだろうな。
Hasselbladの中判ミラーレスカメラ X1D-50cは重量725gと軽くて驚いた。まぁ僕のような庶民には買えないんですけどね。こないだDJIに買収されたけど将来どうなるんだろう。DJIというか中国の勢いが怖くもある。
最後はSONY、今年はブース面積が一番大きいらしい。一応僕はEマウントユーザーなのでそこそこ長い時間見て回ってた。
バスケしてる、2on2。
STF(Smooth Trans Focus)の要であるアポタイぜーション光学エレメント。
STFの特徴を良く表している点光源のボケ。画像周辺域での口径食も無く、中央に芯を残しつつ周辺はソフトにぼやけていくのがわかる。
STFで像面位相差AFを可能にした技術力は素晴らしい。
税抜172,500円なのでG MASTERの中では一番手頃な価格だけど、去年85mm GMを買ってしまったのでこっちは買えないかなぁ。とっても欲しいけど。
レンズ本体の写真を撮り忘れてしまったけどFE 85mm F1.8も試してみた。
開放だと後ろボケが多少ざわつくようだけど前ボケは良い感じだ。価格も税別59,630円とリーズナブルだし、軽くて小さいというメリットは大きい。よくわからない内にEマウントの勢力がどんどん拡大してきているので、αシリーズ持ちには生きやすい世の中になってきたな。
メーカーブースはこれくらい。GFX 50Sは是非試してみたかったけど富士フィルムユーザーでもないのにあの長蛇の列に並ぶのはツライ。他のカメラ用品系ブースは写真は撮ってないけどほぼ全て見て回った。中古カメラフェアは今年はパス。現在節約中なので、。
今年もたっぷりとCP+を楽しめた。とは言いつつも去年より盛り上がりには欠けていたように思う。CIPAの統計を見ると製品出荷規模は年々縮小傾向にあり、客観的に見れば業界全体が元気だとはさすがに言い難い。去年4月の熊本地震でSONYのイメージセンサー工場が被災し、夏時期の製品出荷が滞ったのも業界にとっては痛いところだろう。このCP+がカメラ産業回復のきっかけに少しでもなればいいなと思う。
締めはいつものように缶コーヒーを飲みながらみなとみらいの臨港パークを散歩。今年もお疲れ様でした。